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〜街角ドキュメンタリー〜
素人名言劇場

【素人名言_ドキュメントNo.4】
名前:山本広大さん/22歳(男性)
インタビュー日時:2017年2月某日、昼3時ごろ
インタビュー場所:高円寺 

お洒落なショップが軒を連ねる北口の路上で、道ばたに座って煙草を吸っているところを直撃。やれたジーンズにTシャツ、ヒゲを蓄えた風貌の山本広大さんは貫禄十分。でもそんな山本さんは強面でいかつい風貌とは対照的に、シャイなのか、話かけると恥ずかしそうに言葉を紡いでくれた。


ドキュメント


◎お仕事は何を?
古着屋さんでアルバイトをしています。今のお店はお客としてずっと通っていて、それが縁で働かせてもらっています。とは言っても出身が関西なので、今働いている東京のお店ではなく、関西にある同系列のお店によくお客として行ってたんですけどね(笑)。大学進学を機に東京へ出てきて、東京にも系列店があると聞いてちょくちょくお店にお客としてきているうちに、働くようになったっていう感じです。働き始めて2年くらいです。

◎古着にハマるきっかけは何だったのですか?
中学生くらいのころから、地元の先輩や友達が着てたのですがそれがすごく格好良かったんですよ。その辺りから影響を受けたんだと思います。

◎では今は大学に通いながらバイトをしているという感じで?
いえいえ。もうここ一本です。実は大学は中途退学をしてしまって。

◎お店で働くために辞めたんですか?
それが全てというわけではないですが、理由の一つでもあります。大学には通っていたんですが、そんなに楽しくなかったのでもともと行ってなかったんです。あと行かなかった分、単位がぜんぜん足らなかくて卒業も難しそうだったので思い切って辞めました。

◎実家のご両親は、そのことを知っているんですか?
知っています。もう相当怒られましたね、これからどうするんだと(笑)。まあそりゃそうですよね。せっかく大学まで行かせて勝手に辞めてしまって古着屋でバイトしてるわけですから。ただ、すぐに実家に帰ってこいとは言われず、大学を辞めたなら中途半端に働かず、好きならちゃんと腰を据えて頑張りなさいとは言われました。

◎理解あるご両親で良かったですね。
ほんとに。もう感謝しかないです。そんな両親のためにも、早く一人前になりたいです。



◎主な仕事内容は?
接客や商品の補充したり、ショップ回りのことだけで、買い付けなどはまだまだです。いわゆるショップスタッフっていう感じですね。

◎仕事で辛いことは何ですか?
そんなにはないですが、強いて言えば商品の入荷日前とかは大変ですね。海外から大量に商品が運ばれてきますし、忙しいときは接客しながら商品出しもしなきゃいけないときもあるので。あと友達と時間があわないことですかね。飲み会の誘いとかももらうんですけど、合流するとなると夜10時くらいなので、お店に到着したときはみんなほぼでき上がっているので、乗り遅れちゃうことがほとんどです(笑)。

◎ぶっちゃけ古着屋さんのアルバイトだけだと、普通の会社員とかと比べたらお給料はそんなによくないと思うんですが、経済的にきつくないですか?
正直、きつくないと言えば嘘になると思います(笑)。でも好きなことをしているので、そこまで苦にはならないですね。将来はお店をいつまでにとか具体的には決めていませんが、将来的には自分のお店をもつという夢もありますから。お金うんぬんではなく、とりあえず今はここで経験をしっかりと積みたいと思っています。

◎お金がたまったら独立して、すぐにできるお仕事でもないですもんね。
そうですね。やっぱり古着屋さんをする上での基本的な知識や仕入れのルートなど、やってみないとわからないことだらけなので、とにかく経験しないとだめですね。



◎売る側になってみて、古着に対する価値観みたいなものに変化はありましたか?
自分が今まで手に取らなかったようなアイテムまでちゃんと見るようになって、そういう意味では古着に対する視野みたいなものは広がったと思います。特に今働いているお店は、性別はもちろん、年代やジャンルを問わずさまざまな古着がそろっているので万遍なく見られるのがありがたいです。勉強のしがいがあります。

◎過去の自分に会えるなら、いつの時代の自分に戻ってどういう言葉をかけてやりたいですか?
大学辞めるときですかね。辞めたこと自体に後悔はしていないんですけど、当時は時間だけはありまくったので、つまらない学校で無駄な時間を使うくらいなら「もっと外に出て遊べよ! 海外旅行とかに行けよ!」って言ってやりたいです(笑)。そうすれば今と同じ現状で古着屋さんで働くにしても、また違ったと思うんですよね。例えば海外へ一人旅とかにでも行ってれば、古着に対する見方も今とはちがっていたでしょうし。強いて言うならそれくらいで、現状に不満はまったくないです。とにかく一日でも早く独立をして、自分のお店をもちたいですね。



名言

「時間があるときは、とにかく遊びまわって見聞を広げるべき」


たばこの煙をくゆらせながら、終始笑顔でお話をしてくれた山本さん。それまで回りにいた多くの大人が言っていた「若いときこそ旅に出るべき」という言葉が、今になってわかったという。山本さんは現在22歳。外に出て見聞を広めるなら、まだまだこれからいくらでもできると思ったのは私だけでしょうか(笑)。

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