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〜街角ドキュメンタリー〜
素人名言劇場

【素人名言_ドキュメントNo.8】
名前:布施真名さん/28歳(女性)
インタビュー日時:2017年7月某日、夜9時ごろ
インタビュー場所:新宿 

立ち飲み居酒屋で相席したことが縁で、お話をうかがうことができた布施さん。小柄でスレンダーな彼女は、どこか女優の多部未華子さんに似た美人さんです。お酒を飲みながらお話をうかがいました。


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◎このお店にはよく来られるんですか?
よくでもないですよ、今日でまだ3回目です。職場はこの辺ではないんですけど、家がこっちの方向なので仕事帰りにふらっと立ち寄って軽く飲んで帰るっていう感じですね。


◎お仕事は何をされているんですか?
医療関係です。毎日フィジカルとメンタルの両方をフル稼働させているので、もうくたくた(笑)。でもお仕事は嫌いではないので、疲れと同じくらい充実感もあります。


◎いつも一人で飲んでいるんですか?
そうでうすね。勤務時間もわりと不規則なので、そのときに空いてる友達がいれば一緒に飲みますけど、何度も誘ってタイミングが合わないともういいかなって(笑)。向こうに気を遣わせるのもイヤですし、独身の一人身ですし、何かと気楽なのでいつも一人のことが多いですね。


◎彼氏はいないんですか?
一応いることはいるんですけど微妙な感じです。これから先のことを考えるならそろそろ潮時かなって思っていて。そういう個人的な状況もあって、最近はこういう場所に限らず、バーでもイベント会場でも、色んな人と出会ってお話がしたいっていう気持ちが強いですね。


◎彼と付き合って長いんですか?
今年で5年目です。私は来年29歳になるので、そろそろ結婚のこととかを考えたいんですけど、如何せん向こうが乗り気じゃないっていうかそれ以前の問題というか。実はまだ彼とは一度もちゃんと会ったことがないんですよ。


◎それはどういうことですか?
ネットを通じて知り合ったんですけど、連絡をとり合ううちに彼の人柄に惹かれて付き合うことになったんです。彼は働いていないと言っていたので、最初はプー太郎だと思っていたのですが、実は引きこもりだったんですよね。

でも話しやすく馬が合うっぽかったので、そのうち会えると思っていましたし、そのことについては別に何とも思わなかったです。メールや電話で連絡をとりあう中で何度も会う話になったんですが、何だかんだ彼が言い訳をして全然実現しなくて今に至るっていう……。

向こうも会いたくないわけではないらしいんですけど、実際に私に会ったときに嫌われるのがイヤらしく、自分は引きこもりで仕事もしていないから、先のことだって考えられないからって。




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◎そのことについてご自身ではどう思うんですか?
彼が引きこもりでも、私が食べさせるつもりでいたので正直問題ないんです。ただ、今までは周囲に何を言われても私は幸せだから大丈夫って思ってはきたのですが、最近その気持ちがちょっとブレ始めてきてしまって。

結婚するならその彼がいいんですけど、でも一度も会えてないしこれからも会えるような気がしないし。私の年齢のこともあるので新しい人を見つけたい気持ちも無いわけではないっていう……。


◎とりあえず会えないことには何も始まらないですよね。
そうなんです。でも最近は会う算段をつけるにあたって、どうすればいいのかすらわからなくなっています。連絡はつくんですけどお互いにされて嫌なことはしないっていうのがルールなので、彼にとって私と会うことはイヤなことなんですよね。家は知っているので直接押し掛けることも考えたのですが。


◎彼のどこが好きなんですか?
お金は稼いでいないですが、自炊したり無いものは自分で作ったり、生活力は高くて身の回りのこととかはちゃんとできるところとか、あと彼の嫌な部分も、そこまで不快にならないんです。正直顔とかは別にどうでもいいです。


◎でもそんな人ならほかにもいそうじゃないですか。
そうなんですよね。だから今、彼以外の色んな人と意識的に出会うようにしていて、婚活パーティーや合コンに行ったりしています。でもまだぴんと来る人には出会えていないです。

レンタル彼氏ってあるじゃないですか、あれも一度試してみました。手を繋いで公園を散歩したりすごく楽しかったです。実際に会えるっていいなって思いました(笑)。



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◎じゃあやっぱり別の人を探すのが一番ですね。
そうなんですけど、今の彼と出会ってすぐのとき私が仕事ですごくストレスを抱えていて、すごくイヤな部分とかを出しまくっていたんです。でも彼はずっと献身的に支えてくれたんですよね。私のマイナスな部分を唯一知っていてそれを受け入れてくれたのが彼だから、そういう関係をまた別の人とゼロから構築しなきゃいけないってなると正直気が重いんです。


◎相手のことを好きになってしまえば、ゼロから関係を構築することなんて大した労力にならないと思いますよ。まだ彼に依存している部分があるんじゃないですか。なんかお話をうかがっているとそんな気がしますけど。
やっぱりそう感じますか?たしかに今後いいなって思う人が現れたとして、今の彼をすっぱり関係を断つ自信がないです。


◎切らなくてもいいんじゃないですか。
でもなんか誠実さに欠けるかなって。あ、でも実は最近『添い寝レンタル』をしてみたのですがすごい楽しくて、添い寝をしているときに、この人だったら関係をもってもいいかもって思ってしまったんです。


◎別にいいじゃないですか(笑)。思っただけですし。
今まで自分はそういった行為を心底毛嫌いしていた人間なのに、そういう気持ちが自然と芽生えたことに、自分自身に対してショックを受けました。


◎すごい真面目ですね、別に普通のことだと思いますよ(笑)。思ったようにやればいいと思いますけど。でもそういう気持ちが芽生えたってことは、引きこもりの彼のことを忘れるのも時間の問題かもしれないですね。
だといいですね(笑)。あと2年も経たないうちに30歳になるので、それまでには何とかしたいんです。



名言

「周囲に何を言われても、私は幸せだから大丈夫」


この思いを胸に、まじめに一途に過ごしてきた布施さんですが、会えない彼を前にさすがに気持ちが揺らいでいる様子でした。でも最終的には自身の中で決心がついたようで、持ち前の意思の強さと同じく、彼女は行動力もあるので、今後はそれを武器にどんどん新たな出会いを求めていってほしいと思いました。

あと引きこもり続けている彼の今後も、ちょっと気になりました。何はともあれ、今回は会ったこともない人と5年間もお付き合いできる人がいるということに、正直驚きました。愛のかたちは人それぞれですね。

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